アカリヲのクリエイターが読みたい本 vol.3

アカリヲのクリエイターが読みたい本 vol.3

時代が新しくなっても本の持つパワーに魅せられてしまうのが、クリエイターの性(さが)。
かつてのレコードやCDのようにジャケ買い的にビジュアル先行で購入したもの、好きな作家の新作または名作、自己啓発本、芸人本、洋書、デザイン本など、なんでもアリ。
その人を知るには、どんな本が好きなのかを知ればわかる…という話を聞いたことがあるので、やってみようかと思います。

ロゴデザインのコツ プロのクオリティに高めるための手法65

紹介者:井上あさ美
紹介する本:「ロゴデザインのコツ プロのクオリティに高めるための手法65」 著:佐藤 浩二

この本を選んだ理由は?

これまでにデザイナーとして、DMやwebデザインのつくり方などは職場の先輩にいろいろと教えられてきましたが、実はロゴに関してはなかなかつくり方を習ったことがなく、改めてつくり方を知りたいと思っていたので手が伸びました。
歴を重ねるとなかなか人から教わることも少なくなるので、学び直すと言いますか、アップデートすると言いますか、そんな具合です。 ネットでいろいろと物色していると、いろいろなロゴが羅列されている参考本はよくありますが、つくり方について詳しく解説されている本って案外少ないんですよね。 そんなときにSNSで見掛けて気になったんです。
あとは、オリコンのロゴを手掛けたデザイナーで20年以上の経験あり、という著者の佐藤浩二さんが信頼できそうでしたので。

読んでみた感想は?

参考例である約150点のロゴがあるのですが、すべて著者デザインというところにまず驚きました…。
さすが、20年の歴史! どれも素敵ですが、数をこなすだけでもすごいですよね。細かいテクニックについても記載があり、デザイナーの私でも「どこが違うんだろう? 」と思うレベルの細かい作業…いや〜ホントすごい。
あと、私が感動したのは、とにかく「アイデア」。ひとつのロゴにいろんな意味が込められているのはお見事としか言いようがないです。脱帽。あっぱれ。発想方法の項目で詳しく解説されていますが、どれだけ引き出しや知識を持っているか、もとても大切だと感じました。

ひとつ気になったものをご紹介

解説はすごくタメになるから必読ですが、それと同じくらい面白かったのが章の間に入る「コラム」。
特に私はコラム4が好きでしたね。 その内容ですが、“高校の選択科目で美術を取得したかったが、人数調整で書道に。そのときの経験が現在は筆文字タイプのロゴを書くことやランダムな文字組みに活かせている”とのこと。 どんなことも無駄はなく、それを学びするかしないかは、自分次第ということなんですよね。うん、先輩デザイナーが言ってるんだから間違いない、です。
この本を読んだこともあり、特にデザイナーは専門知識よりも他分野の知識や流行、アンテナが必要だなと感じています。
コラムは、最前線で活躍されているデザイナーの考えや経験などが知れて良いですね。

今後、読んでみたいと思っている本は?

〈「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考〉という本を狙っています。年齢的にうちの子どもにはまだまだ早いのですが、子どもにもアートを楽しんで欲しいなと思っているので、とりあえず私が読んでみようかな、と。この「13歳からの」シリーズがいろいろ人気だそうですね。 あとは、ほたるさんも言ってましたが、私も「デザイナーが描く想いやこれまでのことが書いてある本」が好きなようなので、そういう本を読んでみようと思っています!

次回担当するスタッフは誰をリクエストしますか?

次は、みなみさん。私は、今回選んだような論理的(?)な本が好きですが、みなみさんは真逆で精神論的な本を読んでいるイメージ! (完全に勝手な推測です…)。 確実に言えることは、絶対、私が読まないジャンルを読んでいる、と思うので逆に気になります(笑)。期待していますよ〜。

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