新米デザイナー 今月の一冊 #01

新米デザイナー 今月の一冊 #01

デザイナーに欠かせない「センス」を磨く方法。
その方法の1つは「いろいろな本を読むこと」だと思います。
デザインの本はもちろん、デザイナーとしての生き方、学び方などたくさんの「本を読む」を、新米デザイナーのマツモトが新米なりにお話ししていきたいと思います。

「なるほどデザイン 目で見て楽しむデザインの本。」 筒井美希

タイトル:なるほどデザイン 目で見て楽しむデザインの本。
著:筒井美希 氏

 

かんたんに本紹介

「デザイン=楽しい」を実感できる本になっています。デザインをする上で大切な基礎やルールなど図解や実際にデザインを作ったりわかりやす〜〜く解説しているまさに「はじめの一歩」の本になります。

なぜ気になったの?

本当に有名な本なので「読まないとな〜〜」とうだうだしていたところ、弊社の大先輩デザイナー、あさみさんにお貸しいただけました。
あさみさんもこれを読んで学んだのか〜!と思うとちょっとエモーショナルにな気持ちになりました!笑
また、Amazonのレビューに「ベテランだけど今までやってきたデザインの答え合わせをした気分」というようなレビューを見て、ベテランでも新しい発見や答え合わせという「正解」が見つけられるんだと思い、とても気になったのを覚えています。(もちろんデザインには正解はないのですが…!「なんとなくやっていたこと」が「正解」になったというようなレビューだったと思います…笑)

読んだ感想・学び

この本の特徴といえば、やはり「簡単・わかりやすい・やさしい」だと思います。
ページごとの文章量は少ないですし、ところどころに手書きの装飾があり安心感がありますし、文字要素や画像の位置関係にゆとりがあり、余裕があります。
筒井さんをはじめ、「なるほどデザイン」に関わった方々のやさしさが滲み出ている。
そんなやさしさ、柔らかさがある本でした。

デザインを否定しない、やさしい伝え方

この本は、良い例・悪い例という書き方ではなく、「惜しい!」例があるところがとても良いな、と思いました。
今まで作ってきた自分のデザインは否定されずに「もっと良くなる!」と肯定的に言われた気がして…。
しかもちゃんと「惜しい!」例を見ると「やっちゃってるわ〜!」と思うところがたくさんあるんですよね。
今まで感じていた「なんとなく変!」をデザインの理論や方法を使って「良いデザイン」にするための道筋を導いてくれた気がします。

視覚的にわかりやすい、やさしいレイアウト

はじめにぱらぱらとめくっていたのですが、写真やイラストが多く、文章を読まなくても直感的にわかりやすい!と思いました。
もうむしろぱらぱら読んだだけで全部読んだ気になれるくらい、スッと内容が入ってくるんです!
例えば、難しく感じる「言語コミュニケーション」と「非言語コミュニケーション」の違いについて解説しているセクションは2つの場合でそれぞれのチラシを使って簡単に解説しています。
それぞれのメリット・メリットを簡潔にわかりやすく解説しているので「実践しよう!」と前向きに思えたセクションでした。

グッときたところを1つご紹介

「擬人化力」を解説する扉ページにはこんなことが…。

“あの人らしいね”という言葉は、人間だけでなくデザインに対しても言えること。良いデザインには人格みたいなものがあり、だからこそ心に残るのだと思います。

この言葉、本当に大切にしないとな〜〜と。
デザインの人格=ユーザーの顔ということでもあると思いますし、一番見失ってはいけないなと思いました。

このページを進めてみると、いろいろなフォントの吹き出しとイラストたちが出てくるのですが…


仮にこのイラストたちがなくてもフォントのおかげで顔の想像ができます。
そういった細かな「デザインの擬人化」の積み重ねで、目指しているデザインが固まっていくんだな…。と感じました。
今まで「このチラシはこのフォントが合いそう!」「なんとなくこのフォント!」という曖昧な部分を言語化・説明をするためにとても参考になるセクションでした。

結局誰にオススメ?

デザイン初心者の方にはもちろんオススメなのですが、私みたいな、2年目になるデザイナーにオススメです…。
デザインに対する考えや引き出しが増えてきて、「この場合、何のあしらいを使えば…」「なんとなくこの要素を置いたけど説明はできないかも…」などの悩みを本当にやさしく、丁寧に解決・手助けをしてくれる本だと思いました。
読むだけで自信がつきますし、安心できる本ってなかなかないと思うんです。

いずれ私も壁にぶち当たって(今もかも…)しまった時や、初心がわからなくなってしまったときに、この本を読んで「なるほど〜!」と何度も学び直したいと思います!

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