新米デザイナー 今月の一冊 #06
デザイナーに欠かせない「センス」を磨く方法。
その方法の1つは「いろいろな本を読むこと」だと思います。
デザインの本はもちろん、デザイナーとしての生き方、学び方などたくさんの「本を読む」を、新米デザイナーのマツモトが新米なりにお話ししていきたいと思います。
最強構図 知ってたらデザインうまくなる。
タイトル:最強構図 知ってたらデザインうまくなる。
著者:ingectar-e
かんたんに本紹介
まず表紙から漂う「最強感」。金ピカです。黄金比の図形が描かれており、どんな本か一目でわかるところがとてもわかりやすくて良いな〜!と思いました!
文字通りに黄金比や日の丸など、デザインでよく使用されている「構図」を使ったバナーや名刺、ポスターなどの実例を見れるという本。構図は代表的な6つからパターン化してくれています。それほど数が多くないですし、 デザイン制作の前にどういった配置でデザインしていくのか最初に教えてくれるので、混乱せずに安心して読むことができます。
これは余談ですが、「黄金比」を調べてみたのですが、私たち日本人は、「白銀比」の方が安心感を覚えるそうです。私たちデザイナーは、A3、A4の紙を一般的に使用していますよね。こちらも実は白銀比だそうです。むか〜しから使用されている比率で、金閣寺などの建築などにも使用されているそう。私たちが美しいと感じるものは日常に溶け込んでいるんですね。すごい!
なぜ気になったの?
構図については色々と知ってはいたのですが、そんな軽い知識を持ちつつ、結構感覚でバナーなどを作っていました。これを機にしっかり勉強しよう!となり、弊社の先輩デザイナーのあさみさんと一緒に決めてお買い上げしました。(あさみさんも読みたい!ということだったので即決です)
実際に作ってみた!
おすすめなところを文字で…と思いましたが、こちらは実際にバナーを作って皆さんに見せた方がわかりやすいと思いました。
そこで、先日投稿した オウンドメディアって、なんですの? のバナーは、今回の本を参考にしながら制作してみたので、バナー完成まで少しお付き合いください。
今回は本でもよく事例が載っていた、「三分割」の方法を参考にしました。
「写真撮影の構図パターン!3選!」みたいなインスタの投稿で見たことありますが、デザインでも結構使用されているそう。
本には「ライン上、もしくは線の交点に要素を配置すると安定感が得られる」と書いてあったのでそれに習って制作してみます。
まずは参考探し
まずは参考探し。色味やフォントなど参考になりそうなものを探します。
今回はこんな感じ。写真のサムネが多くなってきたので、イラストのみで制作することにしました。
左はイラストのテイストや色味を、右はフォントなどを参考にしようと目論んでいます。
ざっくり作る
参考が探し終わったら、ガイドをしっかり三分割にして、テキストやイラストをガイドに沿って配置していきます。上段中央にはタイトル、右端の2ブロック分にサブタイトル、左下の4ブロック分にイラストを配置しました。
ブラッシュアップしていく
そこから要素を足していって、イラストも可愛らしい感じに加工していきます。
現段階で作っていて思ったことは三分割、とても配置がしやすい!
さてさて、文字もどんどん加工していきます。かわいい感じのバナーを目指し、一部を円にしたり、離してみたり…
ガイドがあるおかげでマージンが合わせやすい〜!
完成!
パソコンの背景を変えたり、サブタイトルの縦書きを変えたり、なんだかんだ変更して出来上がったバナーがこちら!
三分割の方法は汎用性が高く、全体的にまとまりが出ていい感じ仕上げることができる!と書かれており、まさにその通り!
ガイド線が単純でデザインがしやすく、あまり迷いがなく制作できた印象でした!
読んだ感想・学び
三分割の構図の方にも「シンメトリー」「日の丸」などがあり、事例を使って詳しく解説されている本でした。サラッと読むのも、もちろん良いですが、是非1ページずつしっかり理解してから読んでいただきたいです。「構図」「黄金比」とか聞くと数学的に捉えて今まで遠ざけてしまっていましたが、いつの間にかずんずんと引き込まれてしまいました!
なんとなく作ったバナーも、構図を意識して作っていればコンセプトを説明するときにとても強い武器になりますし、今後も「最強構図」を使いこなせるように、マツモト、より一層精進します!
今回のまとめ
今回はおすすめ本というよりも、私の実録日記みたいになってしまっていましたが(いつも?)、いかがでしたでしょうか?この本を読んだ後、実は今まで作ったデザインにも無意識に構図に沿って作っていた!ということに気づくかもしれません。
あさみさんのようなベテランデザイナーさんも「欲しい!」とおっしゃっていたので、デザインを熟知している方達にこそおすすめかもしれません。これを機会に「最強構図」を手に取り、自分のデザインを思い返しみてはいかがでしょうか?