デザイナーがおすすめしていた本、実際に読んでみた。 vol.2

デザイナーがおすすめしていた本、実際に読んでみた。 vol.2

これまでにこのアアリヲノートでデザイナーがおすすめしていた本を実際に読んでみたらどうなるか? を実証実験してみようと思います。筆者の私はコピーライターのため、非デザイナーであります。職域が異なることで感じることも違えば、自分の仕事へ活用できる気付きが生まれることもあるでしょう。幅を広げるためにも良き体験としたいと思っています。「関係ないから無駄」と可能性を狭めていませんか? 広げましょう、自分の可能性。

読んでみた本)
ロゴデザインのコツ プロのクオリティに高めるための手法65
佐藤 浩二 著

ロゴについて改めて知りたくなる

普段生活をしていると自然と目にするロゴ。実はそれらは、会社やメーカー、ブランド、商品、団体などの存在を示すものとして、コンセプトや特徴、理念などを含めて視覚化したものです。存在を印象づけるだけではなく、競合と差別化する役割も兼ねています。ロゴデザインを大きく分けると、文字をシンボリックに表現したロゴタイプ、内容を図案化したシンボルマーク、それら2つを組み合わせたロゴマーク、この3種となります。…説明ばかりですが、ロゴについて少し述べるとこのようになりました。普段は、「あ、このロゴ見たことあるな」「最近よく目にするな」「これってどんな意味がある? 」「どういうストーリーででき上がったのか」と考えることもありますので、デザイナーが実践しているノウハウやプロセス、方法が解説されている今回の一冊に惹かれました。

わかった気でいたことが、くっきり

チャプターが1から9まであり、それぞれで「ロゴデザインの着想・発想→ラフ・構築→調整→錯視調整→バランス→検証→色→イメージ→プレゼン」を分かりやすく解説されている一冊。なんとなくわかった気でいたことが、くっきりされていくようで心地良く感じました。新米からベテランまでのデザイナーはもちろん、ロゴを発注する側もこれから必要になるユーザー側も参考になるので、幅広い層に歓迎される内容となっていました。また、つくって終わりではなく、プレゼン時に気をつけることや大事なこと、さらにそこからの展開方法も記載されているのでつくり手のエゴだけで終わらず、どのように伝わるか、どのように伝えることがベストか、そこまでを考えるキッカケになると感じました。

ロジックは全クリエイターに必須と再確認

一般的なイメージまたは多くの方がイメージするデザイナーはどんなものでしょうか。「絵がうまい」「アーティスティック」「具現化することに長けている」など、一枚の絵を仕上げるタイプのクリエイターだと思っている方が多いと思います。また、デザイナー自身もそう思っていることが少なくないかと。けれども、実はそうではないのかもしれません。「なぜ? 」と「どうやって? 」を説明できることが「伝える」ことにつながるのだと思います。つまり、言語化。やはり、デザイナーにも言語化はマスト。なんとなくつくることや自分の好みによるエゴは、本当のクリエイティブではないということですね。第一線で活躍されているデザイナーがこの本(丁寧な解説と仕事順序の説明をした一冊)を書いたことが、何よりの証明となっています。「なんとなくいいね」と感じることは、ユーザー側だけで、つくり手側はそうであってはいけない、改めてそう肝に銘じおきます。

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