「イヤイヤ!折り紙」テキスタイル誕生秘話
セノビトを運営するデザイン事務所アカリヲには、子育て世代のスタッフが大勢います。
そのため、スタッフの実体験から生まれるデザインが多くあります。
まさにオリジナルパターン「イヤイヤ!折り紙」は私の実体験から生まれました。
今回は、発売当初から好評いただいている「イヤイヤ!折り紙」のテキスタイル誕生秘話についてお話しします。
ついに来た、イヤイヤ期!
我が子が2歳ごろ、イヤイヤ期の真っ只中。
何をするにもイヤ!と言われ、私はずっとイライラして大変疲れ切っておりました、、笑
そんな中、テキスタイルを検討することになり、真っ先に思い浮かんだのは「イヤイヤ期」のこと。
「イヤイヤ期」の服を来た我が子であれば、くすっと笑えて、そっかイヤイヤ期だもんね、とちょっとは冷静になれるのではと思い立ちました。
デザインの意図
イヤイヤ期に限らず、赤ちゃんは言葉を話せない代わりに泣いて不快なことを訴えます。
また、幼児の反抗期というのもありますし、子どもって何かしら「イヤ!」って言うこと多いですよね。(もちろん大人もあるけど)
アイディアのきっかけは「イヤイヤ期」でしたが、幅広い世代にも着てほしいという願いがあったので、テーマは広い意味での「イヤイヤ」にすることに。
ただ、イヤイヤの嫌なイメージだけを押し出すのは違うなと思ったので、子どもの自由な発想である「お絵描き」や「工作」を取り入れることで、子どもらしさや可愛さを表現しました。
ココにこの色を使いたい!とか、ココにこのシールを貼りたい!など、意外とこだわりがあったりしますよね。
子どものお絵描きや工作って、大人から見たらよく分からないですが、子どもなりの自己表現だと思います。
「イヤイヤ」も結局は成長する過程での自己表現なんですよね。
テキスタイル名の「折り紙」は、地の色の部分を指しています。
わかりにくいですが、実はいろんな色の折り紙の上にお絵描きしていたり、シールを貼ったりしている、コラージュ的なイメージなんです。
ぐちゃぐちゃなイメージというよりは、ぱっと見はカラフルな服のイメージにしたかったので、そのあたりのバランス調整は結構難しかったです。
そして気づかれたでしょうか、可愛いリボンに綴られた文字「IYA! IYA! IYA! IYA! IYA!」の羅列を、、笑
ストーリーを理解している人にだけ分かるのも面白いかなと。
商品のストーリー
セノビトといえば、商品ごとにある「ストーリー」が特徴的です。
今回はイヤイヤあるあるをピックアップし、デザインの意図を子どもになりきってコミカルに伝えてみました!
〜〜〜〜〜
ご飯の前には必ずおやつ
この服は好きじゃない
おうちにはまだ帰らない
歯磨きはしなくていいの
自分でやるからほっといて
なんだか最近はなんでもイヤ!って言いたい気分。
ダメって言わないで
やりたいことがいっぱいあるの!
〜〜〜〜〜
IYA! IYA! IYA! IYA! IYA!
イヤ!イヤ!イヤ!イヤ!イヤ!
IYA! IYA! IYA! IYA! IYA!
イヤ!イヤ!イヤ!イヤ!イヤ!
〜〜〜〜〜
ありがたいことに大好評
このテキスタイルは「私が本当に欲しい」を詰めたので、他の方に受け入れられるか不安でもありましたが、多くの方に手に取っていただけてびっくりです!
テーマの「イヤイヤ」に共感してくださった方が多かったのでしょうか。
本当に嬉しいです、ありがとうございます!
ひそかに込めた願い
少し暗い内容になってしまうのですが、個人的に裏テーマがあります。
実は子どものイヤイヤには私自身ずいぶん悩まされました。
子どもが成長するにつれて落ち着いてきたのですが、私の自己肯定感が下がりに下がり続け、、いろんな人に相談しまくりました。
(思い返すとなんであんなに情緒不安定だったんだろう、、と思う)
そんな中、世間では子どもの悲しいニュースが度々流れてきます。
実の親が、、なんてニュースを見ると「この人も苦しかったのかな、、」と親のメンタルも気にするようになりました。
セノビトのコンセプトにある
おとなの笑顔を見てうれしく・たのしくなるこども
そうだった、こどもはおとなの鏡でもあるんだ
だから、おとなも笑顔になれるものを
を今回は強く意識しています。
親がイライラしがちな「イヤイヤ」をちょっとでも楽しいものに。
そして笑顔になる子どもが少しでも増えますように。