ECサイトの売上を左右する写真の持つチカラ
オンラインで買い物ができるネットショッピング、今では欠かせない人も多いでしょう。Amazonや楽天などの大手ショッピングモールで日用品を購入したり、各社のセール時にお得に買物をしたり。実店舗で持ち帰るではなく、オンラインで決済後に郵送で届く手軽さと便利さは、中小企業のECサイトでも同様です。似たような商品でもなぜか欲しくなるサイトってありませんか? それらの多くはデザインや写真が影響しているはずです。今回は、写真にフォーカスを当ててみます。
SNSでも発揮! 惹きつける写真の理由
現在、写真に触れない生活を送るのは難しいと言えるほど、世の中には写真が溢れています。新聞や雑誌、ネット、掲示物、チラシ、ポスター、TVなど挙げればきりがないほどに写真が目に入ってくることでしょう。なかには撮っただけのものもあれば、こだわった作品性を持つものなどさまざま。SNSでもおしゃれなものや映えるものがありますよね。どうも惹かれてしまう写真ってあるんです。SNSの場合ならセンスやこれまでの経験でなんとかなることもありますが、ECサイトは少し違います。事業者が自前で撮影をこなしている企業もあるかと思いますが、プロが運用していることも多いです。端的に違いは何か? それは、構図・レイアウト・画像の質・明るさがほとんどを占めています。他にもまだ挙げられますが、取り組みやすいものはこの辺りになります。
見せ方と魅せ方に気をつける
ECサイトにはとにかく、商品が必要です。購入してもらう商品。それをオンラインでどのように紹介するかと言うと、写真や動画、文章で説明する…やはり、この中では写真となるはず。まずは、キレイに見やすいものがベター。照明によるライティング、背景の統一、適正な撮影角度などが「見せ方」のチェックポイント。では、「魅せ方」の方は? それは、使用時がイメージしやすい構図、写真を含めたページのデザイン、購入しやすい導線などがチェックポイントになります。このそれぞれの見せ方・魅せ方が購入につながっています。皆さんも経験があると思います、目当ての商品をネットで検索したとき、同じ商品が載っている各サイトを比較したことが。掲載されている写真が粗い方、掲載枚数が少ない方を選ぶ人はほぼいないと思います。
でも、写真だけ良いだけでもダメ
デザイン事務所アカリヲは、自社でもECサイトを運用していますが、制作を請け負い、クライアント企業のECサイトを一から育てていくことも行っています。その際も撮影は連携するパートナークリエイターに依頼をしています。商品によっては、ただキレイに撮影せず、敢えて親しみやすい印象を与えるためにキレイすぎないようにすることもあります。あまりにも「それっぽく」なることで購買意欲が下がることもあるからです。この辺りは人間心理の難しいところですよね。また、単に撮影を担当するだけではなく、コンテンツの企画・構成を担うことも当然行います。これは、前段でお伝えしたような魅せ方の部類に入るものです。商品そのものを紹介するだけではなく、使用時をイメージしやすいシーンの撮影、商品のカテゴライズ・セグメントをすることで類似商品へ触手を伸ばしてもらう狙いなど、さまざまな仕掛けを用意しています。皆さんがよく利用されているECサイト、実はアカリヲがつくったものかもしれませんね。