デザイナーがおすすめしていた本、実際に読んでみた。 vol.1

デザイナーがおすすめしていた本、実際に読んでみた。 vol.1

これまでにこのアアリヲノートでデザイナーがおすすめしていた本を実際に読んでみたらどうなるか? を実証実験してみようと思います。筆者の私はコピーライターのため、非デザイナーであります。職域が異なることで感じることも違えば、自分の仕事へ活用できる気付きが生まれることもあるでしょう。幅を広げるためにも良き体験としたいと思っています。「関係ないから無駄」と可能性を狭めていませんか? 広げましょう、自分の可能性。

読んでみた本)
なるほどデザイン 目で見て楽しむデザインの本。
筒井 美希 著

「◯◯に正解はない」に、強く共感

コピーライターと言えど、日頃デザイナーとのやり取りは多く、ディレクションをすることもあるため、デザイナーへイメージを共有したり、ラフを渡してデザインをお願いしたり、案件を共に進めることもあります。ですが、非デザイナー。分からないことや共感できないこともあるだろうと事前に思っていましたが、決してそんなことはありませんでした。特に、というか、最初から早々に感じさせられることに。【Chapter 1 デザインに「正解」はない】…これは「デザイン」の部分を別のものに置き換えれば、多くの職業の人に共感してもらえるのではないでしょうか。そう、答えはいつもひとつではないですし、誰もが納得する答えなど、人が関われば関わるほど、誰かに何かを伝えたいと思えば思うほど、ないですよね。無いから諦める、意味がないのではなく、限りなく正解に近づけることこそ、クリエイターの存在意義だと“熱く”再確認した筆者でした。

プロ・アマどちらも納得させるのは、すごい

アカリヲノートの記事においても紹介されていますが、この本は、「デザインをする上で大切な基礎やルールなど図解や実際にデザインを作ったりわかりやす〜〜く解説しているまさに「はじめの一歩」の本になります。」というもの。「今までやってきたデザインの答え合わせをした気分」というレビューがAmazonにもあるように、HOW TO系・事例に基づいたレクチャー系の一冊です。ライター的に言えば、文章量が少なく、図形や図解で分かりやすくしているな、と感じられます。ただ、そのレイアウトすら、デザイナーの意図や狙いが含まれているので、この本自体も勉強になるのだろうな、とも思いました。自分が本を執筆するときに、しっかりとそこを意識したものがつくれるかどうか…少し不安を覚えたのも事実です。まとめる・分かりやすくするというのは、想像以上に大変な作業が伴います。「こんなの自分でできる」というもののほとんどは、そんな簡単にできませんからね。

言語化をうまく活用することが、マスト

「ライターならお手の物でしょ!? 」と言われる物事の言語化、これがかなり難しいんですよね。例えば、気持ちや雰囲気を言語化してみて、と言われたらどうでしょうか。かなり、難易度は高いはずです。簡単だと言う人は相当に言語化レベルの高い人か、すでに言語化されたものをどこかで見ていて、それを拝借しただけかもしれませんよ。曖昧なものや不確かなもの、正解のないもの、視覚的なもの・ことは、特に言語化が難しいです。デザインもそのひとつ。けれども、それを分かりやすく実践的に使えるように、かつやさしく落とし込んでいる本書は、素晴らしいです。感覚的だと誤解されがちなデザインの業界ですが、何でもそうですが、実は言語化・説明ができるものばかりです。デザインも意味や意図の上に成立しており、計算と手法の元、つくり出されています。それらをベテランも若手もアマチュアも理解できるようにまとめられた本書は、必携の一冊と言えます。ちょっと気になった方も、自身の仕事やこれからの生き方に活用する意味で読んでみてはいかがでしょうか。

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