デザインの持つチカラ・ちょっとした違いを話しちゃいます。

デザインの持つチカラ・ちょっとした違いを話しちゃいます。

例えばクライアントやデザイナーではない仕事仲間から、「意味もなく、おしゃれっぽいからこういうデザインにしているんでしょ?」…いいえ、違いますよ。ちゃんと理由があります、このデザインにはと言いたいのです。比較検討をして色をセレクトしたり、パターンをそれぞれつくって見比べたり、そんな試行錯誤の上に成り立っているデザインの仕事の中身を少しだけご紹介。多くのデザイナーは、意味のあるデザインをつくっています(なかにはアーティスティックに自分の作品を力技で通している方もいるかも、ですが)。問題解決と目的を果たすデザインをこれからもより多く世に送り出すために。

大切なのは、「メリハリ」

デザインというと、図形や写真、テキスト、情報などの組み合わせがほとんどです。となると、それらをいかにレイアウトするか、がデザインのポイントになります。ここで大切になるのが、余白やメリハリ。特にメリハリは、デザインやレイアウトにおいて基礎でもあり、肝でもあります。文章の読みやすさの向上、視線誘導を働かせる意味合い、重要な部分を直感的に伝える役割を担っているなど、伝わりやすいデザインには欠かせないのです。文字においては、例えばタイトル部分を強調するためにフォントサイズをアップさせるだけで、情報としてのテキストだけではなく、デザインのあしらいとしての働きも期待できます。他にも色のメリハリでは、黒文字を敢えて用いてコントラストを強めると視認性が向上するなど、馴染むだけのバランスではなく、視認性が向上するバランスもしっかりとデザイナーは考えているんですよ。

視認性と誘目性に、気を付けています!

視認性(しにんせい)と誘目性(ゆうもくせい)…漢字で書くと「うっ! 」とする方もいらっしゃるかもしれませんが、平たく言うと、見つけやすさと目立ちやすさのことです。私たちデザイナーが、これらをどう使い分けているか? をここではご紹介したいと思っています。見つけやすさと目立ちやすさと聞くと、一見、「一緒じゃないの? 」と思われるかもしれませんが、ちょっと異なります。意識しているときの対象の見つけやすさを「視認性」、意識していない人の注目を引きつける度合いを「誘目性」と説明できます。

視認性
探しているものは少しでも早く見つけたい、と思うもの。デザイナーとしてユーザーを誘導できるものをつくれるかどうかの勝負です。色においては、はっきりした鮮やかな色が◎。薄い色は埋もれてしまって見つけられないことが多くなります。

誘目性
誘目性は潜在心理とも関係しているようで、商品の購入を考えている人がその商品の広告に注意が向くのも誘目性によるものだと言われています。色においては、赤やオレンジ、黄色などの暖色系などは誘目性が高く、逆に青や緑、紫などの寒色系は誘目性が低いとされています。交通標識で赤や黄色が使われているのは、こういった理由から。

さらに、色を意識すると読みやすさを表す「可読性」も高くなるので、デザイナーにとってはこの辺りは避けて通れないのです。

何よりも、独りよがりにならないこと

「デザイナーはアーティストにあらず」。アカリヲは、このことを大切にしています。アカリヲのデザイナーの存在理由は、クライアントやユーザーのため。「ただし、言われ仕事、鵜呑み仕事は避ける」も大切にしている心得です。その上で打ち合わせ時に大切にしていることを挙げていきたいと思います。

打ち合わせ時のヒアリング事項
■制作したいもの
■ターゲットは誰になるか? (誰に届けるのか?
■何を伝えたいのか? (サービス概要
■どんな行動を促すものか?
■参考イメージはどんなもの?
■ご予算
■必要な数
■最終納期

その他
(リニューアルなら)
■既存のもの
■リニューアルの意図
■リニューアル後に期待すること

などが挙げられます。ここで作業的なデザイナーにならないために気を付けていることも挙げておきます。特に気を付けたいのが、「クライアントの要望通りにつくること」。これは同時に大切なことでもあるのですが、鵜呑みになっていないかどうかがポイント。クライアントの要望通り、まんまつくっていては、デザイナーの存在意義がありません。また、目指すべきゴールに届かない可能性もあるからです。制作物の目的をしっかりとヒアリングして方向付けていくことが必要です。忘れてはいけないのが、クライアントと信頼関係を築き、互いに意見が言い合える関係の元、共創することが良い成果を生み出すと考えています。

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