デザイン事務所の仕事の流れ vol.2
ある企業・団体が、「こんなものがあったらいいな!」「あんなものがあったらいいな!」という場合、最終的なアウトプット先へ依頼をしている場合が多いと思います。例えば、チラシやパンフレットなら印刷会社、Webサイトや広告なら広告代理店(または制作会社)、新規出店なら工務店など。けれども、どれもデザインを必要としています。もちろん、今挙げたアウトプット先からデザイン事務所へ依頼されることも多いので、順番・商流にこだわりはありませんが、直接デザイン事務所へ…という場合の流れもあっていいですよね。ですので、今回はその場合を想定して「デザイン料金の基準」についてご紹介いたします。
デザイン料金の基準1
どの業界もそうかと思われますが、料金には幅があるものです。デザイナーに置き換えてみると、デザイナーとしての熟練度、デザイン会社組織としての運営費用の差、需給バランスなどによる複合的なものなどなど、相場というものはあれど、各社・各デザイナーによって料金に差があります。その他(一般論として捉えてください)、案件の種類や規模感によって価格が変動することも起こり得ます。宣伝効果が望めないためその分高くする場合や知名度のあるクライアントの案件であれば予算に合わせて安くする場合…などもあるようです。デザインを発注する際は、あまりおすすめではありませんが、気になった各社へ見積もりを依頼して比較するのもひとつの手ではあります。
デザイン料金の基準2
※これから記載する各料金も一般論として捉えてください。
グラフィックデザインをメインにされているデザイン事務所へ、リーフレットのデザインを発注した場合
制作期間は、そうですね、1ヶ月と仮定します。その場合は数十万円から百万円程度の幅で想定することが必要です。仮にA4サイズの場合、カラー1p30,000〜50,000円が多いかと。リーフレットのサイズ(A4なのかB4なのかB5なのかによってデザインの大きさ・バランスも異なるため)やページ数(4Pなのか8Pなのか、はたまた20Pなのか)によってもボリュームの変化によって料金は変わってきます。ページ単価で請けている会社やセット価格にされている会社もありますので、この辺りは比較的計算がしやすいと思われます。
Webデザインの会社へ、キャンペーンLP(シングルページ)のデザインを発注した場合
コーディングも込みで依頼するかどうかによって料金は変動しますが、制作期間を仮に1ヶ月とした場合はLPは約300,000〜500,000円(CMSがある場合は400,000〜800,000円)の幅で変動します。Web特にLPの場合はページ単価というもので計算しづらいので、少し予算イメージがしづらくなりますが、どこまでデザインをこだわるか、または盛り込むかによって料金が上下します(ちなみにShopifyを活用したECサイトの場合は、1,500,000円〜)。
LPであれば、弊社アカリヲも専用サイトを構えておりますので、参考までにご参照ください。
https://lp.akariwo.com/
デザイン料金の基準3
制作物の納品を依頼する場合やデザイン業務を依頼する以外にも、デザイナーにコンサルタントやアドバイザーを依頼するケースがあります。例えば、月一回、数時間のミーティングへの参加を依頼するといったもの。社内に制作部を構えており、外部からのアドバイスや意見を取り入れ、閉塞的なアイデアリソースを活性化したい狙いがあると、お話がデザイン事務所へ届いたりします。契約危難によっても異なりますが、月額のサブスクとして数万円から数十万円で対応する会社が多いようです。
その他、自社のブランディングやSNSの運用などもデザインサブスクのひとつとして増えてきています。実際に手を動かしたアウトプット(制作物)以外にも、アイデアや具体的なアドバイス、考え方、取り組みの提案、システム化のフレームなど、デザイナー(ディレクターの領域も含む)の職域には、手を動かす前の思考する時間が仕事の大きな割合と価値を占めています。その分の費用も加わっているため、一般的に理解されていないことから費用感のギャップが生じているように感じます。
伝えたいことが多いため、まだまだ伝えきれていないのでこの「デザイン事務所の仕事の流れ」は、継続していきたいと思います。身になる、参考になる記事になるようにいろいろと内情も含めてご紹介できればと思います。