デザイン事務所の仕事の流れ
ある企業・団体が、「こんなものがあったらいいな!」「あんなものがあったらいいな!」という場合、最終的なアウトプット先へ依頼をしている場合が多いと思います。例えば、チラシやパンフレットなら印刷会社、Webサイトや広告なら広告代理店(または制作会社)、新規出店なら工務店など。けれども、どれもデザインを必要としています。もちろん、今挙げたアウトプット先からデザイン事務所へ依頼されることも多いので、順番・商流にこだわりはありませんが、直接デザイン事務所へ…という場合の流れもあっていいですよね。ですので、今回はその場合を想定して流れをご紹介いたします。
デザイン発注の一歩前のこと
「あ、これが欲しい」と思った際に、デザイン発注が滞ったり悩む期間は、企業・団体にとって損失と言えます。スムーズに、かつ煩わしさを軽減できれば、私たちデザイン事務所側も期待に応えやすくなります。多くの方がデザイン発注時にお困りになる場合は大きく分けると3つほどに分けられそうです。
- パートナー選び
どこのデザイン事務所、どんなデザイナーに、何をどのように相談すれば良いかわからない場合 - 予算や支払い
契約・支払い・相場・予算感…「どれくらいかかる?」 - マネジメント
案件・プロジェクトの段取りや進め方はどうする?
この辺りがイマイチよくわからないという声をよく聞きます。確かに頼んだことがないとわからないですよね。また、専門的な言葉が多そう、馴染のないことだから誰かに任せたい…そんな声も聞こえてきています。これらを改善・解消して本来の仕事(=プロジェクト)に専念・集中できるように“流れ”をご紹介していきます。
まずは、どんなデザイン発注を予定しているか
デザイン・デザイナーにはいろいろな種類がありますので、今回頼みたいものがどんなものかを把握しておく必要があります。
グラフィックデザイン、エディトリアルデザイン(雑誌やパンフレット、カタログなど)、Webデザイン、プロダクトデザイン、建築デザイン、内装デザイン、インテリアデザイン…など、それぞれの得意分野や守備範囲がありますので、御社が何を頼みたいのかをハッキリさせておくとスムーズになります。デザインとして必要なアウトプットがどの領域のデザイナーの仕事か知っておくのは重要です。
もちろん、ざっくりとしていることもあるかと思いますので、詳細を詰めないといけないことはありません。複合的に課題をクリアできるデザイン事務所もございますので、お悩みやお困りごとを相談するだけで何が必要かを見繕うことも可能です。Web検索でヒットしたページに記載されている「得意」「実績」に注目するのも良し、口コミや紹介に頼るのも良し、まずは話を聞きに行くのも良し、です。アカリヲの場合もお問い合わせからメールをいただくことからスタートする場合も少なくありませんので、決まり文句ではありますが、「お気軽にご相談ください」です!
全体の流れを知っておく
一般的には、
- 問い合わせ
- 概要のヒアリング
- 見積もり
- 発注
- 打ち合わせ
- 制作スタート
- 提案
- 修正・調整
- デザイン決定
- 納品
- お支払い
という流れが多いと思われます。
- まずは、お問い合わせをいただく。多くはお問い合わせフォームからご連絡をいただき、デザイン事務所側からご連絡をお返しする。そして、
- ヒアリング。概要をお聞きし、何が必要でどのようにしていくかの方針・方向を決めていきます。次に
- 見積額のご提示。制作物のボリュームや規模感、作り込み度合い、納期や種類によって金額の上下がどうしても出てきます。
- 発注は、見積額のご確認の上で発注書や着手金のお支払いをお願いする場合もございます。
- 打ち合わせは、ヒアリング時に伺ったものをベースに制作に必要な詳細を詰めていくものです(目的・目標・解決事項なども確認)。
- これらを元に制作をスタートさせます。全体構成・文言の確認・イメージのすり合わせを随時行います。
ここがポイントです! 意外とズレが生じるのがこの段階です。「プロに頼んだのだから、おまかせで! 」という声。正直、間違っています。何もかもをクライアントに委ねることはございませんが、目的や目標に沿っているか、意向を汲めているかの確認は必要となるため、伴走するためにも“共につくっていく”というお心持ちでおられることが、デザイン事務所側の意見・要望です。
- 固まった後にデザイン案を作成し、仕上がりイメージをご提案。
- そちらをご確認いただき、必要であればデザインの調整と修正を行っていきます。
- そうしてデザインを決定させて、後工程と移っていきます。➓そして、納品。11)基本的には、納品月の月末締めで請求書を発行し、翌月末までにお支払い…という流れが一般的だと思われます。
大まかな流れはこのようになりますが、細かいところはまだまだございますので、そちらは次回のタイミングでご紹介していきます。例えば、デザイン料金の基準や契約に関すること、プロジェクトの進め方の詳細もご紹介できたらと考えていますので、次回以降もご確認いただければと思います!