新米デザイナーの美術館・展示会ルックバック #02
デザイナーに欠かせない「センス」を磨く方法。
その方法の1つは「作品をたくさん見ること」だと思います。
絵画をはじめ、陶器や現代アートなどなど…。
たくさんの「作品を見る」を、新米デザイナーのマツモトが新米なりにお話ししていきたいと思います。
コスチュームジュエリー:美の変革者たち (2024/4/26〜2024/6/30まで)
展示内容を簡単にご紹介
20世紀初めから戦後に至るコスチュームジュエリーの歴史的展開を紹介する、日本初の展覧会だそうです。
シャネル、ディオールをはじめ様々なコスチュームジュエリーを小瀧千佐子氏が約450点を始め、当時のドレスやファッション雑誌などの関連作品を通じ、コスチュームジュエリーの魅力を感じることができます。
コスチュームジュエリーって?
宝石や貴金属を使わず、ガラスや樹脂など多種多様な素材で制作されるファッションジュエリーのことだそうです!
自由なデザインを提案できるコスチュームジュエリーは、20世紀初頭のポール・ポワレというフランスのファッションデザイナーが先駆けし、以降シャネルやディオール、スキャパレッリなどフランスのデザイナーたちがたくさん取り入れました。その後、戦後にかけてヨーロッパやアメリカでコスチュームジュエリーは広く普及したそうです。
モチーフはブランドごとに特徴がありました。えんどう豆のものはディオールで、かたつむりとてんとう虫とバッタのブローチはスキャパレッリです。かわいい〜。
この展示に行こうと思ったきっかけは?
アンティークなものが好きですが、ブランド物は知識は乏しいのです。ただ、シャネルやディオールが影響を受けた…と書いてあったため、どんなもんじゃい!となりまして、絶対行くと決めました笑
また、このジュエリーたちを見た時に幼い頃に亡き祖母のジュエリー棚を漁りまくり、ランウェイごっこをしたのを思い出しました。
当時を思い出してみると、あれもコスチュームジュエリーだったのかな?というくらいデザインが似ていたような…?幼少期のマツモト、めざといです。祖母がたくさん持っていたジュエリーに本当に似ていたので、より興味を持ったこともきっかけの一つです。おばあに会いたいなあ。
実際行ってみて…
とにかく全てのジュエリーがかわいい〜!という印象でした。ほんとうに可愛いです。
ヨーロッパとアメリカでデザインが少し違ったため、少しご紹介します。
初めに栄えたフランスなどのヨーロッパのデザインは、宝石などの伝統にならって花や星といった自然のモチーフが多く、そうした一定の縛りからはみ出すことはないよ〜みたいなことが書いてありました。この縛りがあるからこそより洗練された美しいデザインが際立つんだな〜と素人ながらに感じました。
3枚目はお客さんたちがパシャパシャ撮っていたので何事?と思っていたらディオールの香水瓶。今は四角瓶でリボンがついている可愛らしいイメージですが、当初はこんなにもノスタルジック…!こちらの方が個人的には好きですね!
その後コスチュームジュエリーが伝わったアメリカでは、ヨーロッパのように伝統などがなかったため、虫や動物、個性的なキャラクターを使って、ユニークで楽しい多種多様なデザインが目立ちます。
個性的なものが好きな私はアメリカ製が好きですね〜!創作意欲が掻き立てられます。
まとめ
この展覧会をきっかけに、宝石や金属を使用しない点、地域や時代によって特徴が違うところなどコスチュームジュエリーの魅力にどんどん引き込まれていきました。様々な素材、モチーフで多種多様なデザインが展示されていたため、ほんとうに飽きなかったです。
写真は撮れませんでしたが、コスチュームジュエリーとドレスのコーディネートの展示もされていてとても素敵でした。コスチュームジュエリーを特集した「VOGUE」の雑誌も展示されていたのも個人的には見どころです。
展示終了まで期間がまだまだございますので、皆さんも是非コスチュームジュエリーの魅力に触れてみてはいかがでしょうか。