もらって嬉しい、エシカルデザインのノベルティ

数年ほど前から、「エシカル商品」「エシカル消費」といった言葉をよく目にするようになったと思います。エシカル（ethical）は直訳すると「倫理的な」「道徳的な」という意味を持つ言葉。人や社会や環境に配慮した商品をつくる（または消費する）ことでさまざまな問題解決に繋げていく行動として捉えられています。

エシカル商品はファッション、食品、コスメ、日用品など、さまざまな分野に広がっていますが、今回は独自の視点でエシカルなノベルティ制作に取り組む、印刷会社さんをご紹介します。

ノベルティ専門の印刷工房「エシカ（ethica）」

名古屋市中川区にある老舗印刷会社、近藤印刷さんが運営する「エシカ（ethica）」は人・社会・環境に配慮した、エコでエシカルでサスティナブルなノベルティ専門の印刷工房です。誕生のきっかけは、ノベルティ＝簡単に捨てられてしまう現実を変えたいという想いからでした。

ノベルティは企業や商品を宣伝するために、たくさんの人に無料配布されるアイテムですが、正直なところ「ただでもらっても嬉しくない」「もらっても使う気がしない」というモノがたくさんあります。私自身、もらって嬉しいと思ったことや、最後までノベルティを使い切った記憶はほとんどありません。

どんなノベルティ制作も印刷会社にとっては大切なお仕事ですが、近藤印刷さんはイラナイと思われるモノ、容易に捨てられてしまうモノを作ることにずっと葛藤を抱いていたそうです。

イラナイモノ、捨てられてしまうモノは作りたくない――。大切に使いたくなる、もらって嬉しいギフトのようなノベルティを作りたい。そんな想いから誕生したエシカ（ethica）のコンセプトは『おしゃれで、使えて、エシカルで。』

長年、印刷加工を手掛けてきた職人さんの技術力を活かして、本当に素敵なノート、ファイル、マスクケース、しおり、コースターなどのノベルティを制作されています。

素材選びもエシカルな視点で

エシカ（ethica）のノベルティはベースとなる商品に企業や商品のロゴを入れたり、イラストを入れたり、自由にデザインを施すことができます。デザインによって出来上がりの印象は異なりますが、ナチュラルな質感の厚紙やトレーシングペーパー、木質素材などを使用しているため、どれもおしゃれで可愛い仕上がりに。ベースとなる商品のデザイン性やクオリティを高めることで、使いたくなる＝捨てられないノベルティを作り出しています。

そしてエシカ（ethica）のノベルティは、ただお洒落なだけではありません。環境保全やSDGsの観点から使用する素材にもこだわっており、木質の廃棄材をチップとして再利用したＭＤＦ、森林を守るために伐採された間伐材、障がい者の自立支援を行う福祉施設で製作された手漉きリサイクル紙などが用いられています。

今回ご紹介した近藤印刷さんとアカリヲは以前からお付き合いがあり、エシカ（ethica）のWEBサイト制作もお手伝いさせていただきました。近藤印刷さんは社長さんもスタッフのみなさんも本当に素敵な方ばかり。「ノベルティを作りたいな……」と思っている方はぜひチェックしてみてください！

エシカル・ノベルティ専門工房「ethica（エシカ）」