新米デザイナーの美術館・展示会ルックバック #04

新米デザイナーの美術館・展示会ルックバック #04

デザイナーに欠かせない「センス」を磨く方法。
その方法の1つは「作品をたくさん見ること」だと思います。
絵画をはじめ、陶器や現代アートなどなど…。
たくさんの「作品を見る」を、新米デザイナーのマツモトが新米なりにお話ししていきたいと思います。
今回は有名な金沢21世紀美術館へ来館した、感想日記みたいなものです…笑

金沢21世紀美術館

ついに…!ついにやっと行けました!
毎年成人前までは、父方の祖母に会いに金沢へは訪れてはいたのですが、行ったら行ったで金沢の海で釣りばかりしておりました笑 そのため、ず〜〜〜っと行けていなかった金沢21世紀美術館。
新型コロナウイルスが流行った2020年から、金沢へ足を運ぶのは自粛していたため、実は成人してから初めての金沢だったんです!
最初に祖母の家へ行ってゆっくりした後、金沢21世紀美術館へ着いたのは15時ごろ。あまりにも遅すぎる。
そしてこの日は17時からライブもある。走れマツモト!
まずは建物周辺にあるものを探索。


 
1枚目のカラーセロハンのような展示物は、見る場所や見る人の動きによって光の領域が混じり合い、人と風景に偶然の出会いを異なる色(シアン、マゼンタ、イエロー)の壁を使って表しているそう。
2枚目の金楽器のような筒は有名ですよね。こちらは地中に管が通っていて、声が伝達する仕組みです。これ、ずっと隣同士で繋がっていると思っていましたが、各所にあるものと繋がっているらしく…。叫んでみたけど音沙汰なかった原因は絶対そういうことですね…。恥ずかしいな〜笑
一番有名なプールの展示も見たかったのですが、予約がいっぱいでした…。おちこみ〜…。

外の展示をさらっと見た後、いよいよ美術館への展示へ。
現在開催していた展覧会はこちらです。

コレクション展 1 2024年6月22日(土)〜9月29日(日) 迄

開館20周年にあたり、金沢21世紀美術館の3つの収集方針「1. 1980年以降に制作された新しい価値観を提案する作品」「2. 1の価値観に大きな影響を与えた1900年以降の歴史的参照点となる作品」「3.金沢ゆかりの作家による新たな創造性に富む作品」に基づき、世界を見つめ、過去・現在・未来について展示を通して、この20年を振り返るとともに、これから先の未来について語り合える機会をつくりだす展示。

Lines(ラインズ)—意識を流れに合わせる 2024年6月22日(土)〜10月14日(月・祝) 迄

人間と自然のバランスのとれた関係を目指す上で、アートは既存の前提を疑う姿勢、そして今を生きる私たちが、意識をどこに向けていくかを再考する重要な機会を与えるもの。生きるためにさまざまな亀裂を縫い続け、線に沿って歩くことを、前向きな「なりゆき」のプロセスと捉える。このティム・インゴルドの考えを参照し、線の探究に積極的に参加する作家作品を紹介する展示。

発酵文化芸術祭 金沢 ―みえないものを感じる旅へ― 2024年9月21日(土) -12月8日(日) 迄

金沢21世紀美術館の「まちに活き、市民とつくる、参画交流型の美術館」をコンセプトから、発酵の専門家や地域の醸造家、観光・まちづくりに関わる企業から構成される「発酵ツーリズム金沢実行委員会」と協働して、アートと発酵文化、そしてまち歩きが結びついた新たな「文化芸術祭」を開催。日本を代表する発酵食の文化を、海の文化が育んだ独自の発酵文化がある、金沢や石川県内で醸造家とアーティストが手を組み、普段は目にみえない「発酵」をテーマに作品を展示。

どれをみた?

金沢21世紀美術館が20周年を迎えたということもあり、コレクション展をみることにしました。

 

素敵な展示がたくさんあってもっと写真を連写すればよかったな〜と思いました。(写真撮影禁止のものもあるため、いつも撮る時は疑心暗鬼。笑


 

特に素敵だったのが、最後の写真の《浮くもの/沈むもの》という作品。
作品名の通り、水槽に野菜が入っていて、奥の水槽にあるウリ系のものは浮いていて、手前の水槽にあるトマトは沈んでいました。
この浮いたり沈んだりする野菜たちが、人や物など、何かに例えて表しているというところまで考えたのですが、早々にあきらめまして、素直に解説を読みました。

近隣の八百屋で選ばれた野菜が丁寧に水槽へと収められ、水中を漂いながら「作品」として新たな生を受け、鑑賞者と接する。浮いたり、沈んだり、水槽の中を漂う野菜は傷む前に交換され、食べるよう指示されている。つまりは野菜が、作家と業者、 鑑賞者そして学芸員らに展覧会期中、絶えず対話を設ける契機を与えているのだ。  引用:《浮くもの/沈むもの》

この作品を制作した島袋さんは、人間の生き方や新しいコミュニケーションの在り方に関わる作品などを制作しています。生産者が作った野菜を、作家の手によって作品となり、私たちが鑑賞したのち、展示に関わるスタッフが美味しくいただく。私の語彙力ではうまく伝えられませんが、ヒトとヒトのコミュニケーションではなく、野菜とヒトのコミュニケーションを表した作品と、作家である島袋さんにとても魅力を感じました。個展とかやったらぜひ行きたいなあ…。

おわりに

とてもとても備忘録のような記事になってしまいました…。
金沢21世紀美術館、噂通りとても良いところで、目に入るもの全てが素敵でした…!
コレクション展は終わってしまいますが、その他の展示はまだまだ会期がありますので、これを機会に金沢へ訪れてみてはいかがでしょうか?

人気タグ

Contact

お問い合わせ

このサイトについて、また、ホームページ制作、グラフィックデザイン、原稿制作のご相談や制作料金のご質問など、お気軽にお問い合わせください。