新米デザイナー 今月の一冊 #04
デザイナーに欠かせない「センス」を磨く方法。
その方法の1つは「いろいろな本を読むこと」だと思います。
デザインの本はもちろん、デザイナーとしての生き方、学び方などたくさんの「本を読む」を、新米デザイナーのマツモトが新米なりにお話ししていきたいと思います。
「センスは知識からはじまる」 水野 学
タイトル:センスは知識からはじまる
著:水野 学 氏
(裸で渡されました笑)
かんたんに本紹介
−センスは生まれついたものではなく、あらゆる分野の知識を蓄積することで向上することを説く−
センスの磨く方法は? センスとはそもそも何なのか?
そんなことを水野さんからやさし〜く、ていね〜〜いに学んでいきます。
ベテランデザイナーさんから見れば、当たり前なことかもしれませんが、今一度見つめ直すのも良いかもしれません。
読んだ感想・学び
「センスは知識からはじまる」
最初にタイトルを見た時、シンプルに「マジか!?」と思いました。
「センスは生まれ持った才能で直感的なものだ。」という認識だったので、センスを持っている人には結局敵わないんだろう、と思っていました。正直なところ、みなさんもそうだと思います。
ファッションしかり、音楽しかり…。娯楽や仕事にもセンスが必要で、上には上がいる。敵わない人には絶対敵わないんだろうと。
そんな「センス」の認識がひっくり返りました。
「普通」こそセンスがあるのだ
まず冒頭に水野さんは「普通こそ、センスがいい/悪いを図ることができる」と定義しておりました。
普通。
センスがいい人=「普通」の認識がなさすぎて、早くも私は躓いてしまいました。
でも、普通って確かに、ちゃんと考えてみると私はまだまだ普通じゃないな。だってブルーベリーの色は紫より青派だし。犬の絵を描けと言われれば柴犬よりトイ・プードルだし。
ちょっと例えが可愛すぎますが、こういったものを主観的に捉えている人はセンスが足りない。のかな。と捉えました。
おそらく、センスがいい人は「ブルーベリーの色は?」と突然聞かれたとします。小さい子供に聞かれた時は単純な色として「青」って答えるし、美大生にはリアルな色として「青紫」と答えるでしょう。人によって一番ピッタリな意見や回答を答えられる人はセンスが良いのだろう。と思います。
きっと弊社のデザイナーたちも後者で、人によって求めている答えを導き出せるでしょう…。何ごとも客観的に考え、俯瞰で見ることが大切だと思いました。
まだまだ私は「普通」からかけ離れていますが、「普通ならこうするだろう…」という気持ちを持って、大切にしていきたいと思いました。
お気に入りのところは?
この本の答えでもある「センスとは知識の集積である。」というところです。
「知識を蓄えれば自分のセンスは補うことができる」を前提に話を進めていくうちに、「センスは生まれ持った才能で直感的なものだ」という認識からどんどん水野さんの考えに不思議と変わっていきます。(こういった力がある水野さんもセンスがある人なんだなあ)
センスがある人には敵わないと思っていたので、なんだか救われた気持ちになりました。色々な経験や考えが「知識」にしっかり繋がって、センスは磨くことができるんだ。と。
そしてずっと「センスを磨く」にはどうすれば…と漠然としていてよく分からなかったのですが、この本には実際に知識を身につけるにはどうしたらいいか?など具体的に記載されていたのもすご〜〜くありがたかったです。
アカリヲノートは色々と調べながら書いているから、良い知識が身についてるといいな。