自主制作絵本のご紹介
こんにちは
デザイン事務所アカリヲで
デザイナー兼イラストレーターをしています。
板倉です。
おそらくですが
私は普通の人より少し虫が好きです。
こんなに虫が好きになったのは大人になってからで
ある映画の登場人物に影響を受けたのがきっかけでした。
と言っても昆虫博士のように虫に詳しいわけでもなく
興味のある虫はごく限られた種類のため、
そこらへんの虫好き少年少女に比べても知識は全く劣ります。
ただ知識云々抜きにして、植物と虫とが調和した世界にものすごく癒しを感じます。
つまり好きなんです。(しつこいですね)
虫好きが高じて
ついには虫を主役にした絵本を出版しました。
今日はその絵本の紹介をさせてください。
こちら
タイトルはその名も「虫と子供」
専門学校時代に制作したものを、2018年に三恵社様より書籍化していただきました。
タイトルをもう少し寄りで見てみましょう。
むむ なにやら不穏な空気
気持ち悪い絵がびっしりと描き込まれています。
ページをめくってみると、、
そう、こちら大人向けのホラーな絵本になります。
当時エドワード・ゴーリーなどの世界観が大好きだった私。しっかりと影響を受けています。
左側に昆虫のイラスト、右側に子どものイラストを描き物語は淡々と展開します。
見る人によってはただただブキミ、内容のない絵本と捉えられるかもしれませんが
一応自分の中でテーマというか書きたいことがありました。
まずここに出てくるのは昆虫も子どもも全て嫌われ者。虐げられている存在です。
蝶ではなく「蛾」カブトムシではなく「ゴキブリ」「蜘蛛」「蠅」など
残念なチョイスになっているのはそのためです。
子どもたちもまた、どこか影のある不幸なバックグラウンドが想像できます。
子どもたちって与えられた環境で生きていくしかありません。
学校も、家庭も、どんなに辛くても子どもの力では逃げ出すことができないですよね。
楽しそうに笑顔で過ごしている子どもたちの影で、
もしかしたらどんよりとした日常を抱えて生きている子がいるかもしれない。
この絵本の中で、その子たちとその虫たちは奇妙な共存関係にあります。
ある子はその虫だけが友達だったり、またある子はその虫がストレス発散の吐け口だったり、、。
それを描くことで「こんな日常を抱えてる人たちもいるのかもよ」という訴えを
学生時代の私はしたかったようです。
そのようです。
なんだかすごく真面目に考えながら書いて
ものすごくどんよりとした気持ちになっています、、、
どんよりとした気持ちになっても平気な方は是非
こちらからご購入いただけます。
それではm(_ _)m